老後の人生を考えた時、老人ホームに入居するといった選択をする人も多いようです。子供に頼りたくない、迷惑をかけたくないと早々に自分で探して入居するという人も少なくありません。
今回は、老人ホームとはどのような場所なのか、そして何を基準に選べばいいのかを詳しく解説していきます。老後の人生をどう歩んでいくか悩んでいるという人は是非参考にしてみてください。
漠然と老人ホームに入居したいと考える人が多いのですが、これでは自分の望んだ人生とは全く違うものになってしまう可能性があります。
老人ホームと言ってもその形態は様々ですので、自分のニーズに合っているかをしっかり考えておきましょう。
老人ホームに入居するということは、そこが最期の居場所となる可能性がとても高いのです。高い入居費を払うこともありますので、失敗しないように注意しておくことが大切です。
老人ホーム選びに大切な要素が、今の自分に足りないものを補ってくれる環境であること。今の環境で不便だと感じていることはありませんか。気力や体力が衰えてしまい、何かしてもすぐに疲れてしまうなど生活をしていく上で不便だと感じている場合、リハビリに力を入れている老人ホームを探してみましょう。
介助だけではなく、自らまた歩こうと思える環境を提供してくれる老人ホームなら、気力や体力も復活するかもしれません。また、友達が周囲に居なく孤独を感じていたという人であれば、友人が作れる環境を重視して老人ホームを選びましょう。
趣味の活動が活発になされていたり、他の入居者と関われる場所があるなど工夫されているところなら、そのニーズを叶えてくれます。このように、自分がどのような生活を送りたいか考える時、今の自分になくこれからは得たいと思う内容をピックアップすることが大切です。
老人ホームにどんなことを求めるのか、自分の気持ちに正直になって整理しておくとスムーズに選ぶことができるでしょう。
特に老人ホームにこだわりがないという人でも、老人ホームの施設内容は重視する傾向があります。特に費用に関しては、無い袖は振れませんから、計画的に考えておきましょう。老人ホームの費用は、まとまった金額が必要となる初期費用と毎月かかる月額費用があります。
これらを支払っていくことが可能なのかを知ることが大切です。また、家族が通いやすい場所かというのも重要な要素です。現居住地から離れてしまうと、それだけ家族との距離が出来てしまいますので、立地条件も選ぶ際のポイントです。
それから、老人ホームを経営している会社の方針などをチェックするのも必要です。介護サービスがあるか、スタッフの人員がどれぐらいかなど自分にとって必要な情報を事前に入手しておくと決める際に役立ちます。老人ホームの施設内容は場所によってかなり異なりますので、自分のニーズと照らし合わせながら、どこに見学に行くかピックアップしておくことが大切になります。
下記では老人ホームの探し方をご紹介していますので、参考にしてみてください。
長年一緒に生活してきたペットは家族の一員でもあります。身寄りがなかったり、預け先がない場合、一緒に老人ホームに入居したいと考える人もいるでしょう。実は老人ホームの多くがペットとの入居は断られると言われています。
ただし、老人ホームの中にはペットと一緒に入居が可能としている場所もありますので、ペットと一緒に入居を希望している人はそちらを第一条件として選ぶようにしてください。ペットと一緒に入居する際には、追加費用が必要なこともありますので、事前に確認しておくと安心です。
老人ホームの探し方は、自分で探すかケアマネージャーにお願いするかの二択となります。自分で探す場合には、情報収集が簡単なインターネットがおすすめです。一度に多くの老人ホームを比較することができますし、実際に入居している家族の声なども掲載されていますのでとても参考になるでしょう。
比較サイトで良さそうな老人ホームを見つけたら、次はその老人ホーム単体のホームページをチェックしてください。施設紹介などがより詳しく掲載されています。インターネットには不慣れだという人であれば、役所や地域包括支援センターなどで近隣の老人ホームを一覧にしているものが配布されていますので、そちらを利用してみましょう。
担当のケアマネージャーがいる場合は、老人ホームについて一度相談してみてください。民間施設の案内は業務内容ではありませんので、紹介することはできませんが、協力してもらえることもあります。また昨今では、老人ホームの入居相談を受付してくれる場所も出てきましたので、それらを利用して探すというのも一つの方法です。
自分のニーズに合った老人ホームを見つけたら、次は実際にその老人ホームに出向き見学しましょう。1か所だけではなく、比較ができるよう何か所か行くことが大切です。見学をする際には、4つのポイントをチェックしましょう。
まず1つ目が、老人ホームの建物をチェックします。毎日生活をする自分の部屋や共用スペースなどをチェックするのですが、ポイントは清潔感です。丁寧な清掃がされていて、生活しやすい環境であるかをしっかり見極めましょう。
そして2つ目が、スタッフの質。ここは老人ホームを決める際に欠かせないポイントの1つです。雰囲気や活発さがあるかなどをチェックしておきましょう。また、事前にそこの老人ホームの経営理念や採用情報をなどをチェックしておくことも大切です。
3つ目に、医療やリハビリが充実しているかを見てください。いざという時にどのように対応してもらえるかという点も安心して生活していく上で欠かせない要素になります。最後に4つ目ですが、契約内容をしっかり確認するということです。
入居後のトラブルとして一番多いと言われていますので、見学段階でもそれを踏まえつつ、分からないことはその都度質問するようにしましょう。
どの老人ホームが一番ニーズに合っているか検討したら、次は体験入居を行います。これは本契約する前に行われるもので、どの老人ホームでも行われているものです。体験入居のメリットは、実際に住んでみないと見えなかったことが見える点にあります。
合わないと判断すれば、再度もう一度探すことになりますし、合えばそのまま入居となります。老人ホームを決めるのは簡単ではありません。自分の最期を迎える場所であることを意識して、より良い生活が送れる場所を選びましょう。
参考資料《老人ホーム 紹介》 > ウチシルベ:老人ホーム・介護施設探しならウチシルベ